国内最大級の地鶏「天草大王」とは、明治初期、清国（上海、香港）から天草島へ里帰りした海外出稼ぎ者が土産として、 ランシャンの種卵を持ち帰り、母鶏孵化させ、島内飼育の在来コーチン、シャモなどとの交雑を行い、肉用タイプの巨大な「大王」のような羽装と体格に改良された鶏です。
幻人を虜にした天草大王の復元
熊本には「天草大王（あまくさだいおう）」という国内最大級の鶏が飼育されていました。その大きさは、“大王”の名に相応しく、雄で最大の背丈が90cm、体重約7kgと堂々とした風格が特徴的です。
天草大王はとてもおいしいだけでなく肉質の良さから博多の水炊き用として大変珍重されていました。しかし、産卵率の低い大型種であったことや、卵肉兼用の輸入種の普及などにより、昭和の初期頃に絶滅してしまいました。
その後、その肉質の良さと使い勝手に定評のある天草大王の復元を望む声は絶える事がなく、熊本県農業研究センターにおいて10年間という長い歳月を掛けて、ついに天草大王の復元を叶えることができました。
肉質は、硬すぎず柔らかすぎない絶妙な歯ごたえ・弾力とジューシーさが特徴。味は、ほのかな甘みとコクがありながらもしつこさやクセがなく、一度食べたらその味わいがいつまでも鮮明に記憶に残るほどのおいしさです。
半世紀ぶりに復元された熊本の幻の地鶏 天草大王は、噛めば噛むほど出てくる肉の旨味とジューシーさ、鶏独特の臭みがなく、瞬く間に現代の人々を虜にしました。
どんな料理にも重宝される希少な鶏 天草大王。現在ではホテルやレストラン、飲食店など様々な場所に出荷され、ご家庭でもその味を楽しめるようになりました。
育焼き鳥屋の店主の飼育へのこだわり
自然豊かな天草の地でストレスなく健康的に育てられた「天草大王」。当ショップの天草大王は、天草の焼き鳥専門店「ヤキトリマン」の店主が育てた自慢の鶏です。
天草大王は飼育期間が他の鶏と比べて長いのが特徴で、日本で食べられている鶏肉の50％を占めるといわれている「ブロイラー」の飼育期間が50日〜60日、地鶏で100日程度が多い中、当ショップの天草大王のメスは、体がぽっちゃりして肉に脂が乗る120日頃に出荷することが多いです。（オスは少し早い場合も） 天草大王は気性が荒い鶏で有名です。
ケンカで傷つくのを防ぐために、鶏舎の照明を暗くして気持ちを落ち着かせる工夫を行っています。
また、ストレスが肉質に直結するため、鶏舎環境の管理がとても重要です。 気温が熱いとエサを食べなくなり、寒いと体を寄せ合って圧死する鶏が出てしまうので、屋根に断熱材を入れ、天気予報とにらめっこしながら温湿度を調整しています。 ほかにも清潔なおがくずを頻繁に交換し、風通しを良くして空気をきれいにするなど、ストレスフリーな環境作りを丁寧に行っています。
当ショップの天草大王は、焼き鳥専門店も経営している店主が育てているため、店頭に訪れるお客様の反応や同業者との情報交換を活かしながら、より上質な天草大王の研究を重ねています。 飼育への徹底したこだわりが、最高の天草大王を生み出しています。
王栄養とおいしさがたっぷり凝縮された天草大王
当ショップの天草大王は、温暖な気候でストレスを掛けずにのびのびと育てているため、程よい弾力のある肉質が育ち、鶏の臭みが少なくなっています。
アンセリン及びカルノシンは、抗酸化能や坑疲労作用、運動能力向上作用等の機能性を有し、筋肉中に多く存在するイミダゾールペプチド（アミノ酸の一種）。鶏では、モモ肉よりもムネ肉に多く含まれています。
（分析機関：東海大学農学部 平成27年）単位：筋肉1g中に含まれるアミノ酸量
タウリンは、疲労回復などの効果があり、鶏のムネ肉よりもモモ肉に多く含まれています。アラキドン酸は鶏肉の「おいしさ」の要因の一つに関与していると言われている脂肪酸も多く含まれています。
栄養面だけでなくおいしさもたっぷり凝縮された天草大王を是非お試しください。
